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日本の酒類のグローバル化: 輸入側・最終消費の実態分析

秀史 伊藤, 淳 佐藤 and 康 都留

No 677, Discussion Paper Series from Institute of Economic Research, Hitotsubashi University

Abstract: 近年,日本から海外への酒類輸出が急増している.輸出と並んで,海外での現地生産も増えている.しかし,輸入や投資を受け入れる現地では,日本産酒類のプレゼンスはどの程度高いのだろうか.本稿では,3つの分析課題を設定し,主として聞き取り調査により実態を明らかにした.第1に,日本の酒類は輸入国においてどの程度浸透しているのか.第2に,浸透を促進または阻害する要因は何か.第3に,浸透を広めるために何が必要か.この問いへの解答は次の通りである.第1に,日本産酒類の現地でのシェアはきわめて低い.最も高いケースでも,韓国における日本産ビールのシェア5%程度である.第2に,日本産酒類の浸透を牽引しているものは,和食の広まりや日本料理店の増大である.ただし,ウイスキーは日本料理とは無関係に現地のレストランやバーに浸透できている.他方,浸透を阻害している要因は,促進要因と裏腹であり,日本料理という境界に他ならない.この境界を乗り越えない限りは,日本産酒類のこれ以上の浸透は望めない.第3に,さらなる浸透のためには,現地料理とのペアリングが重要である.たとえば清酒は,ワイン以上にあらゆる食材との相性がよい.このことを強調する発信や政策的支援が必要である.

JEL-codes: F01 L20 (search for similar items in EconPapers)
Date: 2018-09
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Page updated 2022-01-26
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